資産管理会社を設立するメリットは
おもに以下の3点が挙げられます。
①節税対策
②経費枠の拡大
③所得の分散
それぞれ詳しく見ていきましょう。
◎節税対策
資産管理会社を設立する目的は
節税です。
個人で不動産投資を
行っている場合でも、
給与所得と不動産による収入
その経費を損益通算できます。
この時点でも
ある程度の節税になります。
保有する不動産を増やし、
利益が大きくなると
所得税や住民税の負担も
大きくなっていきます。
そこで資産管理会社が
不動産投資をすることで、
税率を大きく引き下げることができ、
結果として納付する税金を
大幅に少なくできます。
さらに、相続税対策としても
資産管理会社を設立すると
役立ちます。
個人の不動産を相続する場合、
相続税の対象となるのは
その不動産ですが、
資産管理会社の場合に
相続税の対象となるのは
その会社の株式評価額となります。
株式の評価方法は
事業形態や会社規模によっても
異なりますが、
個人で不動産投資をしている場合に比べて
相続財産の評価額は
低くなる可能性があります。
◎経費枠の拡大
サラリーマンが個人で
不動産投資をする場合、
ローン支払いの金利や
建物の減価償却費、固定資産税などを
経費として計上できます。
資産管理会社を設立すると、
そのほかにもさまざまなものを
経費とすることができます。
たとえば自宅の家賃も
一部ではありますが
経費として計上できます。
あるいは物件を管理する
会社の担当者と
打ち合わせをした際の
飲食に関わる交際費なども、
経費の対象となります。
このように法人として
不動産投資をすることで、
個人では申告できなかった
さまざまな経費計上が可能です。
◎所得の分散
個人の所得は
その額が大きくなるほど
所得税率も大きくなります。
そのため、所得を分散することで
税率を引き下げることができます。
たとえば妻を資産管理会社の役員とし
役員報酬を支払えば
法人税の課税所得を
引き下げることが可能です。
資産管理会社を設立して
家族を役員とすることで、
役員報酬を支払うことにより
所得を分散できます。